わきが手術を受けると傷跡は残る?後遺症は大丈夫?
「子供のわきが体質を治したいから手術をしたいんだけど手術痕や後遺症が気になる…」
「わきがの手術をしたら一生脇に傷が残ってしまうの?」
「手術した後の画像を見たけど思ったよりも跡が残ってるけど信頼できるの?」
なんて子供にわきがの手術をする際に傷が残ることを心配している方は多いと思います。
子供には脇汗やわきが臭を気にすることなく、デオドラントも必要ない暮らしをさせてあげたいですよね。
今回はわきがの手術跡と後遺症についてお話をしましょう。
目次
わきがの手術を受けた時の後遺症にはどんなものがある?
わきがの手術を受けたときの後遺症が気になるという方がいます。
後遺症はどんなものかはっきりさせておくと、わきがの手術を受けた際に気になること、心配になることには次のようなものがあります。
傷跡・ひきつれ
わきがの手術で切開を行うと医者の方針や技術にもよりますが、5センチ程度脇の筋に沿って切開をします。
切開による手術の場合、手術跡が残りますが、時間がたつにつれて薄くなっていくことが多く、個人差によるものが大きいです。
体にできた傷が残りやすいケロイド体質の人では切開した後が盛り上がって跡がかなり大きく残ってしまうこともあります。
また、わきがの手術をした後にはタイオーバーといって、脇をガーゼなどで縫い付けて圧迫する工程があります。
うっ血や内出血を防ぐために必要なものですが、この時の痛みや違和感が気になっていじってしまうと手術跡が大きくなってしまいます。
手術をしたときに縫合した箇所を中心として細胞が壊死するケースや抜糸後にひきつれを起こしてしまうケースもあります。
ひきつれの治りが遅い人は手術してから3週間くらいたっても180度以上腕を上げることができず、仕事や学校生活に支障が出るという人もいます。
わきが臭
わきがの手術をしても十分にアポクリン腺を取り除くことができなかった。アポクリン腺や汗腺の働きを抑えることができないとわきが臭が再発することがあります。
保険が適用になるような切開によるわきがの手術でも9割方のアポクリン腺を除去できるそうですが、子供の場合は肌も薄いし、まだアポクリン腺が発達途中ということもあり、アポクリン腺を取り除ききれずにわきが臭が再発するリスクが高くなります。
⇒「子供のわきが手術が失敗して再発する確率は?再発しないようにするには?」
術後臭
脇のところのアポクリン腺を除去する手術を受けたときに術後に脇以外の頭や背中、首などでわきが臭以外の体臭が強くなったという方もいます。
これを術後臭と呼んでいますが、医学的には術後臭は認められていないため、病院で治療を受けることができません。
術後臭が気になる人はわきが臭とは違いますが、デオドラントなどで臭いを抑えている人が多いようです。
代償性発汗
わきがの手術はアポクリン腺を取り除くものやエクリン腺、アポクリン腺の働きを抑えるものです。
手術をした際に本来なら脇汗として分泌されるはずの成分が脇以外の部位で分泌されるようになることが考えられます。結果として手や足など汗をかきやすい部位の汗腺が活発になり、発汗量が増えることがあります。
術後臭と混ざっているところも在りますが、代償性発汗が始まると体臭、汗臭さが強くなる傾向にあるようです。
黒ずみ(色素沈着)
わきがの手術を受けたときに色素が沈着して黒ずみが気になる子もいます。
子供の手術をする際に、場所によっては多少の色素沈着が残ってしまうことがあっても目立たないというようなことを言われ、手術したら黒ずみが目立ってしまった。
夏場が近づいてきて半袖を着させてあげようとしたら色素が沈着した箇所が大きくて袖からはみ出て気になるのに、医師に相談したら色は残るっていったから仕方がないと言われた、対処法はないと言われたと相談をしている方もいました。
大体手術から1ヶ月が経つと時間とともに色素沈着が薄れてきたり、ひきつれが収まるのと一緒に脇が柔らかくなることが多くなります。
基本的に手術をすると脇の黒ずみや脇の皮膚が硬くなることがあります。
2年から3年ほどで脇の色素沈着や傷跡は薄くなってきます。
脇毛
アポクリン腺は毛根付近にあるため、アポクリン腺の除去をすると毛根も取り除かれて脇毛が薄くなることがあります。
中には脇の中心部は毛根が取り除かれて毛が生えていないけど、除去の対象外だったところからは脇毛が生えるといった状態になります。
女の子だったら脇毛は剃ってしまったり、脱毛に行けば大丈夫ですが、男の子の場合は脇毛を処理しない人もいます。成長して脇毛が生える頃になって脇毛が脇の中心部には生えてないのに周囲に生えてくることもあります。
手術跡は残らないようにするには?
保険が適用されてかつ、効果が高い施術となると切開による皮弁法や剪除法が多くなります。
これらの方法は切開しますし脇にある組織を削り取るわけですから、傷をゼロにすることは無理だと思ったほうがいいでしょう。
もちろん医師の方も長年経験を積んでいる方であれば、脇に傷ができることに最新の注意を払って手術をしてくれるはずです。
手術跡を気にされる場合には経験が豊富な医師に手術をお願いしたり、質問の時に信頼ができると思ったところで手術してもらうと後悔しないで手術を受けることができるでしょう。
経験が豊富なところであれば、施術後安静にしていれば8割程度は目立たなくて済むそうです。
わきがの手術跡を消す方法はないの?
基本的に脇を切る方法で手術をした場合、わきがの手術跡を消すことはできません。ただ、傷の盛り上がりがひどい場合は、該当部分を切り取って縫い合わせることで傷跡を小さくすることができます。
傷が目立つ目立たないは人の捉え方にもよる人がいるので、ケロイドが残っても気にならない人もいれば、対して傷跡が残ってないと医師が判断しても傷跡が気になるという人もいます。
しかも子供の脇の手術となれば、脇の傷が気になるかどうかは本人次第ですよね。なので、脇の傷が残らないか心配な人は事前に傷跡も写真などで見せてもらってから施術してもらいしょう。
人生で何度もすることではないと思うので、写真等を見せてもらえずに納得しないのであれば、別の病院で診断してもらってもいいと思います。
手術跡を消したり、目立たなようにしたいという方もいますが、これは安静第一で、時間とともに薄くなっていくのを待つのが一番の近道でしょう。
切らずにワキガ治療はあるの?
最近では切らずに手術する方法も出てきています。
「ミラドライ」「電気凝固法」など、脇を切らずにアポクリン腺の働きを抑える手術の方法があります。
夏のワンシーズンだけニオイをなんとかしたいなら、今年だけボトックス治療をして冬休みごろにわきがの手術を受けるといった方法もあります。
子供のころは手術による再発や傷などの心配があると思うので、こういった子供にとってリスクにならないようにちりょうをしてあげたいと思う方もいるでしょう。
ですが、ミラドライなどは最近できた手術法でまだ再発率についてはわかっていません。
レーシック手術のように数年たってから視力が戻ってしまった、緑内障を発症した、コンタクトを処方してもらえないなんてこともあります。
手術は一生ものなので、できれば手術をせずになんとかしたいですよね。
傷を作りたくない人のわきが対策ならわきが用デオドラント
手術で傷跡が気になっている人、再発して何度も手術をすることになったり、術後臭で悩むことが心配な人は、まずはわきが用のデオドラントを使ってみてはどうでしょうか。
最近では市販のものに比べて、わきが臭に効き目が高いわきが用デオドラントも販売されています。
手術を検討しているけど、傷が残らないか心配な人はわきが用デオドラントを使ってみてはどうでしょうか?